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2020.03.11コラム
鉄筋の拾い出しを学ぶ最適な鉄筋工事会社。「本」以上にここで学べる!
東京都江戸川区、鉄筋工事を専門にビルやマンションの建築を行っている藤和工業です。
鉄筋工事は「拾い出し」という作業から始まります。図面から現場で使用する鉄筋の長さや太さを算出し、柱・壁・梁・床のどこにどのような材料で、そしてどのように組み立てるかをCAD図に拾い出します。
この鉄筋拾い出しのスキルを身につけるために、本で勉強している方が多いようです。本から知識を得ることはもちろん大切ですが、今回はそれ以上に最適な方法をご説明します。
■鉄筋拾い出しを本で学ぼうとする理由
小さな鉄筋工事会社では、鉄筋拾い出しは社長が行う仕事です。社員にはなかなか実践を積むチャンスがないため、まずは本で学ぼうとする方が多いのです。
しかし、どんなに本で知識を積んでも、自ら実践してみなければスキルは身につきません。
藤和工業では、若手社員にも鉄筋拾い出しにチャレンジするチャンスがあります。実際に試行錯誤しながら経験を積み、本からだけでは得られない、鉄筋拾い出しの生きたスキルを身につけることができます。
■鉄筋拾い出しを本ではなく藤和工業で学ぶメリット
比較的難易度の低い現場や、現場の一部分など、未経験者でも取り組みやすいレベルから鉄筋拾い出しにチャレンジしていただきます。そこから徐々に、難易度の高い複雑な現場へとステップアップしていきます。
一つずつ実践を積み、対応方法を学んでいくことによって、将来どこの会社のどの現場へ行っても通用するスキルが身につきます。
■本では学べない鉄筋拾い出しの複雑な現場
一般的な建物は水平垂直90度なので、鉄筋もまっすぐか90度に曲がっているものを使用します。
しかし複雑な現場では建物が90度ではなく角度がついているので、鉄筋もその角度に曲がっているものを使用します。何千本とある鉄筋の一本一本の角度を計測する必要があるため、拾い出しの難易度が高くなるのです。
このような複雑な現場への対応方法は、実践でしか学ぶことができません。
■ある社員のエピソード「本だけでは学べなかった鉄筋拾い出し」
数年前、当社の社員に「鉄筋拾い出しをしたい」という願望を抱えながら本で勉強していた人がいました。
社長から「一部分でもいいからやってみないか」と、ことあるごとに声をかけていたのですが、初めは「鉄筋拾い出しは難しいから」とチャレンジすることを怖がっていました。
しかしそのまま逃げていたら、どんなに本で勉強したところで、いつまで経っても出来るようにはなりません。
そこである日、「このままでは君は変わらない。成長しないよ」とじっくり話をしました。「これからは何でもパソコンでやる時代だから、まずはパソコンを買って少しずつやっていきなよ」と激励したのです。
この時点で彼はまだパソコンも持っていなかったのですが、数日後にはパソコンを購入し、本腰を入れて鉄筋拾い出しを学び始めました。
CADは有料ソフトだけでなくフリーソフトもあるので、まずはフリーソフトを使いました。CADソフトの使い方は、ネットで調べたり先輩に聞きながら覚えていきました。
初めは自信のなかった彼でしたが、難易度の低い現場から一つずつ経験を積んでいくことで、今では難しい現場にもチャレンジできる人材へと育っています。
■職人の意欲を尊重します
拾い出しスキルは弊社の鉄筋工であれば、全員学べるというものではありません。学びは、意欲の量に基づいて身につくからです。そのため、弊社では拾い出しスキルを学びたいという意欲が鉄筋工にあれば、全力で尊重します。
弊社の鉄筋工が拾い出しを学ぶ機会は、社長の判断で与えられます。しかし、鉄筋工としての実力があるかどうかでは決めません。飽くまで、本人にやる気があれば、入社すぐであろうと平等に機会を与えます。
そもそも、鉄筋工は拾い出しが出来て一人前の世界です。早くから学びたい意思があれば、会社としても歓迎こそすれ、断る理由はどこにもありません。
将来的に、現場を離れてからも鉄筋工として第一線で活躍できるのが拾い出しスキルです。生涯を通して鉄筋工として活躍したい人ほど、手にする価値があります。だからこそ、弊社は鉄筋工が拾い出しスキルを学ぶ意欲を尊重します。
■拾い出しを本で学ぶメリットは?
現場での経験は拾い出しを学ぶ一番の方法です。しかし、現場での経験だけでは理解しきれないこともあります。そうした際、拾い出しを教えてくれる本で学ぶことが大きな助けとなります。
例えば、初歩的な床の拾い出しであれば、図面に指示が全部書いてあります。そこで高さ、奥行きなどを図面から解読して絵に起こします。その際に、解読方法を本から学ぶことが出来ます。
さらに、絵に起こすという行為も、組み立てる順番をイメージとして頭に浮かべる効果的な練習になります。
頭で情報を理解する、イメージできるというのは、自分の行動を効率良く動かすきっかけになります。本で学ぶメリットは、拾い出しを行うスピードを上げ、自分が何をしているかの理解度を基礎から定着させることです。
一方で、拾い出しの応用を学ぶ段階になって、理解がしづらくなった時、いち早く解決に導いてくれます。本での学びは、基礎から自分の理解度を一個ずつ自分で確認出来ます。これも大きなメリットです。
だからこそ、本での学びも心強い味方です。現場での経験と一緒にバランス良く利用していきましょう。
■具体的に現場とPCで何をどう教わるの?
現場:一番重要になる、『実際の進行度』を学びます。
基本的に拾い出しは1週間で終わらせなくてはいけない仕事です。とはいえ、3、4日では終わりません。そこで、間に合わせるために人数を入れたり、逆に自分1人で間に合うと思えば、人を省いたりする計算をします。
また、鉄筋の取り付けの仕事をします。取り付けの流れをつかみ、いつまでに終わらせる、そのためにどういった作業をするか、人件費や材料費はいくらかかるか、細かい備品はどれくらい必要か、などを実際に現場で作業しながら把握していきます。
PC:CADやExcelの初歩的な設定から操作方法、知識を学びます。
PCでの操作や知識は社長が教えます。実際に社長が現場や事務所での仕事の中で拾い出しを行いながら、職人達にまず実例を見せていきます。
実際の流れを元に、どのコマンドを使うか、必要か、どう操作していけば良いかなどを教えていくことで、優先順位の高い知識から効率良く学ぶことが出来るというわけです。
■具体的に何から始めるの?
まず、社長のお手本に、CADの基本操作を覚えます。そして現場で実践スタートです。実践中に分からないところが出てくれば、まずは本から知識や方法を学びます。その上で分からない点は、先輩や社長に尋ねれば分かりやすく説明します。
具体的には、もともと用意されている図面を読み取り、それに合う鉄筋を判断していくことが最初のステージです。パズルを解いていく感覚に近いと言われています。
■身につくまでのスピード感は?
拾い出しスキルが身につくまでは個人差があります。一般的には、1年くらいで初歩的な拾い出しを習得できます。3年も続ければ、心強いスキルが身に付いたと自覚する人がほとんどです。
拾い出しで難しい部分は、三次元的な立体構造を二次元的な図面で置き換える必要があるので、その情報をきちんと整理することだと言います。確かに、図面に表記されていない部分の鉄筋も立体構造にきちんとイメージして考えていくのは大変です。しかし、繰り返して行けば理解できるので安心して挑戦し続けましょう。
弊社では実際の現場に反映される拾い出しを担当しながら学んで行きます。そのため、「もし失敗したら責任取れない」「会社に迷惑をかけたらどうしよう」と時として心配になるかも知れません。
しかし拾い出しは例えるなら、自転車に乗るため、どうやって体のバランスを取れば良いのか、ペダルはどれくらいの力で踏み込めば良いのか、実際に体験を繰り返さないと理解できないのと同様です。何度も挑戦し続けることで、ある日イメージが身につくスキルです。弊社もそれを分かった上で任せています。もし不安になった際はどうぞ迷わず相談してください。分かった上で、我々がしっかりサポートをします。どうぞ安心して学んでいってください。
■拾い出しスキルがあるないで何が変わる?
鉄筋工にとって拾い出しスキルは様々な変化が得られます。
仕事面で言えば、現場仕事の理解度と、責任の実感度です。
現場を任される身で、「ほら取り付けろ」と渡されたものが、何なのか、何のために必要なのか、それらは拾い出しから現場に参加していれば理解できます。そして、必要な理由が分かれば、失敗はできないという責任の実感度が深まります。
何より自分で拾い出しからやっていれば、ただ指示されるがままに仕事をするよりも、『自分が鉄筋工として働いている』というやりがいが段違いだからです。
また、任される現場数も増えることで、自身の鉄筋工としての総合スキルがさらに向上します。
鉄筋工事で無くてはならないスキルだからこそ、転職先でも有利に働くのも大きなメリットの一つです。
給与面で言えば、給与が大きくアップします。拾い出しスキルは鉄筋工事で無くてはならないスキルです。だからこそ、弊社は必要な対価を与えます。
具体例として、弊社で拾い出しスキルを持っている鉄筋工には通常給与に加え、月3万円をさらに追加しています。年間を通せば、36万円の昇給です。
これらは拾い出しスキルを得たことで得るメリットの一例です。職人面でも、生活面でも、鉄筋工として生涯を通じてメリットをもたらす変化がたくさんあるのが拾い出しスキルです。将来性を考えるのであれば、ぜひ積極的に挑戦してください。
■鉄筋拾い出しを学びたいなら本よりも実践
本を読んで知識を増やすことも大切ですが、鉄筋拾い出しを身につける一番の方法は現場で実践することです。
藤和工業では、鉄筋拾い出しのできる鉄筋工を育成したいと考えています。社員の「やってみたい!」を積極的にサポートしています。
早く、わかりやすく鉄筋拾い出しを学びたい方は、ぜひ藤和工業へご応募ください!