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2020.03.31インタビュー
本より実践!28歳の職長に聞く「鉄筋工事で拾い出しを身につける方法」
東京都江戸川区、鉄筋工事を専門にビルやマンションの建築を行っている藤和工業です。
鉄筋工事は「拾い出し」という作業から始まります。図面から現場で使用する鉄筋の長さや太さを算出し、柱・壁・梁・床のどこにどのような材料で、そしてどのように組み立てるかをCADを用いて拾い出しを行います。
藤和工業ではこの鉄筋拾い出しの技術を身につけてもらうために、若手社員にも積極的に実践の機会を提供しています。
今回は鉄筋拾い出しにチャレンジしている職長の相原にインタビューを行い、その経緯や学習方法を聞きました。
■本ではなく実践から鉄筋拾い出しをスタート
インタビュアー(以下、イ):これまでの経歴を教えてください。
相原:私は今28歳で、入社4年です。18歳で建築業界へ入り、「はつり屋」(打ち終わったコンクリートを調整する仕事)をしていました。19歳で別の鉄筋業者で仕事を始め、社長と知り合ったことがきっかけで、24歳で藤和工業へ入社しました。
昨年27歳の時に、社長から「現場を見てみなよ」と声をかけていただき、職長になって鉄筋拾い出しも行うようになりました。
現在は職長として、現場にもよりますが3人〜20人以上の職人をまとめています。1つの現場に2ヶ月〜1年以上入ります。鉄筋拾い出しは、別の現場に入りながら隙間時間で行うので、半年くらいの時間をかけて行います。
■藤和工業だから本以上に学べる鉄筋拾い出し
イ:業界では一般的に、鉄筋拾い出しは社長が行う仕事だそうですね。
相原:はい、若手の社員に任せてくれる会社は異例だと思います。弊社の社長は良い意味で変わっていて(笑)。「チャレンジするならどんどんやりなよ」と言ってくれるんです。若手を育てようという気持ちの強い方で、心配はせずに「やるだけやってみなよ」と信頼してくれるんですね。現在、鉄筋拾い出しを行っているのは、社長と私と、同い年の職長の3人です。
イ:鉄筋拾い出しを1年経験してみて、いかがですか?
相原:鉄筋拾い出しはこの1年で2つの現場を経験しました。最初の頃は何もわからず試行錯誤しながら取り組んでいましたが、今は1年たって徐々にまわりも見えてきて、仕事の手応えを感じているところです。難易度の低い現場から始めて、徐々に難易度の高い現場にもチャレンジさせてもらっています。今は目の前にある課題に、ひとつずつ取り組んでいきたいと思っています。
■鉄筋拾い出しは本より実践で身につける
イ:鉄筋拾い出しはどのように学んでいますか?
相原:鉄筋の参考書のような本が事務所に置いてあるので、わからないことがあればその本を開いています。あとは現場ごとに1冊、必ず資料があるので、それを見ながら実践して学んでいます。
本よりも実践で学んでいる部分が多いですね。実際にパソコンでCADソフトを操作して覚えたり、社長の仕事を見て理解を深めています。
イ:鉄筋拾い出しに取り組み始めたきっかけは何ですか?
相原:入社直後から社長に「拾い出しやってみなよ」と言っていただいていたのですが、実は3年くらいずっと断っていたんですよ(笑)。自分の時間を使って学ぶことに抵抗があったんです。
社長から「まずはパソコンを買いなよ」と背中を押してもらって、数日後にノートパソコンを手に入れました。「やってみよう」と思えたのは、社長が根気よく背中を押し続けてくれたからですね。
■まずは本よりパソコン!鉄筋拾い出しの始め方
イ:パソコンを買うところからスタートしたわけですね。
相原:初めはパソコンの操作方法もわからなかったんです。右クリック、左クリックの操作から、鉄筋拾い出しを実践しながら学びました。CADのフリーソフトを使って、自分でわからないところは、社長に聞いて教えてもらいました。
イ:鉄筋拾い出しの難しさはどんなところにありますか?
相原:自分で拾い出しから材料の手配など諸々やってみることで、見えてきたことがあります。お客様と話す機会がたくさん増えて、言葉遣いや一般教養が求められているなと感じています。
イ:鉄筋拾い出しの楽しさはどんなときに感じますか?
相原:図面を理解して、いざ現場に実際に材料が入ってきて、自分が思い描いたとおりに組み上がると、やはり達成感がありますね!
■本より実践で鉄筋拾い出しを学びたい方は藤和工業へ
イ:藤和工業はどんな会社ですか?
相原:社長は40代、社員は20〜30代で、若い人が活躍している会社です。社長の人柄が魅力的なので、楽しい人が集まっています。
藤和工業では若いうちから鉄筋拾い出しを実践的に身につけて、スキルアップすることができます。本で学べることは限られているので、実際にチャレンジできる環境は貴重ですね!
イ:ありがとうございました!
■あれから数年経ち、ひと現場を任された若手鉄筋工職長に再取材!
あれから数年経った今、相原は一つの現場を任されるほど大活躍しています。
拾い出しを学んでからどんな変化があったのか、改めてインタビューを行いました。
拾い出しをしたい人ってどんな悩みを持つ?
拾い出しをしたい人の多くは、経験したいけど会社がやらせてくれないことに悩んでいますね。
会社によっては拾い出しをする人が決まっていて、ほかの人にはやらせないということが結構あります。
うちは小規模で若手が多い会社なので、「やる気があるならやらせるよ」というスタンスです。
本人のやる気次第なので、ほかの会社では拾い出しできない人も、うちではチャレンジする機会がありますよ。
拾い出しに挑戦するきっかけは?
社長から「拾い出しやってみなよ」と声をかけてもらったことです。
拾い出しをやるしかないと強制されたわけでも、自分からやりたい!と熱望したわけでもなかったです。
「機会があるなら挑戦したい!」という軽い気持ちで始めました。
最初は部分的に拾い出しをしていたのですが、今初めて1つの現場を担当しています。
前回の失敗や気づいたことをどう変えていった?
鉄筋工事に同じ現場はないので、「今後こう変えてみよう」というのはなかなかないです。
スムーズにできるように、前回やったことを振り返ったり、部分的にCADの練習をしたりと、できることはやって備えていました。
部分的から全体的に、常に気を張って「これで良いのか?」と疑ってかかるように心掛けています。
会社はどう支援(応援)してくれた?拾い出しができるまで会社がしてくれることは?
分からないことは先輩たちに聞いて、すぐに教えてもらっていました。
今でも分からないときは「どうしてます?」と聞いて、「こうしてるよ」って教えてもらっています。
実際に現場で取り入れるかどうかは、自分で考えて判断するようにしていますね。
監督さんと円滑な現場にするためにしたことは?
早い段階で次の作業について話すようにしています。
現場が一階の工事をしているときに二階・三階の話をして、スムーズに作業が進むよう心掛けています。
拾い出しをすることで、鉄筋工としてどう成長ができる?
成長を感じられるのは、監督目線に立って現場を見られるようになったところです。
拾い出しをすることで、初めて鉄筋工として一人前になれたなあと思えるようになりました。
拾い出しをしていないと現場で指示された作業をしていれば良いだけだったので、今でも半人前のままだったと思います。
拾い出しをしたことでの気づき
始める前は四苦八苦すると思っていたんですが、いざ始めて見ると思っていたより難しくないぞ、と気づきましたね!
前段取りを徹底して、CADで本格的に描いて練習したのが良かったんだと思います。
難しいと思うのは、鉄筋が短い・長いとかでちょうど良い材料が入らなかったり、CADと現場で思っていたイメージと違ったりするときですね。
目標は?
真面目に素直にやるのが大事だと思っているので、今後も真面目に取り組んでいきたいです。
仕事は生きるためにやっているし、真面目に取り組んでいると我ながら思います。
やる気さえあればできるものです。
簡単な仕事はつまらないとか、難しい仕事は大変とか、単純なものでもないと思います。
鉄筋は建物の骨組みなので、支えているんだというやりがいを感じられる仕事です。
現場を終えたときの達成感もあるので、今後も真面目に続けていきたいですね。
藤和工業で拾い出しを学べる環境がある?
あります!
藤和工業は若い人が多い会社なので、やる気さえあればどんどんチャレンジさせてもらえます。
実践的に学べるので、一人で本を頼りに勉強するよりも習得が早いと思います。
CADの基本操作から社長に直接教えてもらえるので、分からないことはその場で質問できますし。
うちの社長は、とにかく変わっているというか人柄が良いです。
社長が良いからついていく!という気持ちで仕事してます!
藤和工業では、鉄筋拾い出しのできる人材を育成したいと考えています。社員の「やってみたい!」を積極的にサポートしています。
早く、わかりやすく鉄筋拾い出しを学びたい方は、ぜひ藤和工業へご応募ください!
仕事体験会始めました!
鉄筋工の仕事が自分に向いているのか。どんなことをするのか実際に見てみたい。そう思っている方もいらっしゃるのではないか?また、弊社としても鉄筋工の仕事についてもっと知っていただきたい。
そこで、藤和工業では【仕事体験会】を始めました。
現場で実際に仕事を体験するのは危険が伴うため行うことはできませんが、少しでも実際の仕事に近い体験をしていただくことで、鉄筋工の魅力について感じていただければと思っております。
実施内容(一部変更になる可能性もございます)
・結束作業の体験
・実際に現場で使っている鉄筋の材料、道具に触れてみる
・社長や先輩社員へ仕事について質問
詳細など気になる方は、お問い合わせまたはLINEからご連絡下さい!