最新NEWS
NEWS
2020.05.11インタビュー
【社員インタビュー】ビル、マンションの鉄筋工事で大事なのは品質管理とコミュニケーション‼︎
東京都江戸川区を拠点に鉄筋工事を専門にビルやマンションの
建築を行っている藤和工業です。
藤和工業がビルやマンションを建てていく上で
社員一人一人の取り組み、現場の背景を知るべく、
今回、東京都渋谷区広尾のマンションを手掛けられた
社員の一人、市毛さんにインタビューを伺ってきました。
■広尾のマンション建築について
– 建物の概要をお伺いしてもよろしいですか?
東京都渋谷区の広尾にありまして、
14階建てのマンションとなります。鉄筋量としては1フロアで大体35トンくらい使いました。
ただ、マンションやビルは重心の関係があるので下になるほど腰をすえるために鉄筋を多くします。
逆に、上に行くほどバランス調節をする必要があり鉄筋を少なくさせていくので、
実際にはフロアによって鉄筋量は変わります。
– 特に手間がかかった部分はありますか?
『ハンチ』(柱と梁の継ぎ目で支えとなる部分)が特に大変でしたね。
今回はマンション自体が独特な形をしており、梁が斜めに組む必要がありました。
その結果、鉄筋工事をする上で鉄筋一本一本の長さを調節して並べたり、
場所によって荷重の支えが良くなるように材料や方法も丁寧に変えていきました。
そこは特に神経を使ったところかも知れません。
それ以外だと、『かぶり』(鉄筋がコンクリートに触れて劣化しないように保つ隙間)で気を使いました。
ビルやマンション造りで鉄筋工事をする上で柱、梁、スラブ(床)など、どこも色々気を付ける場ですが、
まずはこの隙間をきちんと確保しないと鉄筋が後々脆くなるから特に気を付けています。
しかし全体的には難しすぎる現場ということはなく、自分自身に出来ることや指示を的確に出来たと思います。
– 施工の期間はどれくらいでしたか?
約一年です。15F建ての建物としては平均的ですね。
ただ、工期の期限を守る上で、
多少他の担当をしてくれる方々と足並みが揃わなかったので完成はギリギリ間に合った感じです。
– 間に合わなかった場合、何かリスクがあるのですか?
リスクは特にありません。
ですが、うちの会社の方針として、納期にはきちんと間に合わせるようにしております。
だから工期中に収まるよう何度も打ち合わせを繰り返し、期間内に収まるようアイデアを出し合いました。
最後の方は休日も返上で現場に出たりして、限界まで間に合うように全力でやり切りました。
■市毛さんのお仕事について
– 今回の現場で任されたお仕事は?
職長です。
打ち合わせからやり方の取り決め、現場の指示、図面の確認など色々しました。
ー今回の現場で市毛さんの観点から苦労した点は?
強いて言うなら、お客様の理想をいかに反映するかで苦心しましたね。
ご依頼くださったお客様と
マンションの仕様についてご満足頂けるよう時間の許す限り徹底的に打ち合わせを重ね、
別の工務を担当する方々にもお客様のご意思をなるべく取り入れて貰えるよう
相談や検討を重ねていきました。そういったところくらいです。
ー満足度を10段階評価で言えばどれくらいでしょう?
8〜9でしょうか。
私自身は自分のやるべきこと、できることを尽力しました。そこには不満はありません。
■現場の進行について
– 人手は足りていましたか?
藤和工業の社員に関して言えば十分足りていました。
鉄筋を組む上での人手に関して言えばとてもスムーズにこなせた自信があります。
– トラブルはありましたか?
ありませんでした。
それどころか、私自身の話で言えばおかげさまでその年の最優良職長に選ばれたほどです。
流れとしては大変良い出来となったのでは無いかと思います。
工期こそはカツカツでしたが、打ち合わせを徹底的に重ねて、
他の工程を担当する方々との足並みを揃えるようにしていったり
やり方を工夫していったのが決め手かもしれません。
■鉄筋業者が工事現場で魅せる藤和工業ならではのこだわり
– 藤和工業ならではのこだわりや工夫はありますか?
兎にも角にも品質管理を徹底することですね。
藤和工業の手掛けるビルやマンションの鉄筋工事ではかぶり、柱、梁、スラブなど全てにおいて
鉄筋の組み方からはじまり、材質、長さの調節、使用する機械、
ハンチの選び方まで熟慮し、施工手順も前もって考えるなど、
様々な面で打ち合わせを重ねていくことで基礎からの品質を良くすることを徹底しています。
– 現場を通じて勉強になったことはありますか?
強いて言うならコミュニケーションです。
先ほども言いましたように、鉄筋を組む以外の仕事をこなしてくれる人達と我々は何度となく話し合って
いかにこのマンションを良く出来るかと検討してきました。
しかし、お互いの熱量や価値観の違いに始まり、それまでの常識や方法の違いを刷新していくべきところの
すり合わせが上手くいかない時も何度となくありました。
結果として工期に響いてきたので、
こちらの意思やゴール設定についてもっと理解と納得をしてもらえるように打ち合わせの熟度を上げたいですね。
上質な連携は上質な建築工程において大変重要です。
だから会話コミュニケーションをより大事にしようと思いましたね。